特定非営利活動法人しん
私にとっての
「しん」は「信」なり
 〜 あなたにとっての「しん」とは何かと問われて
阿部 浩一   
 副題の問いに対して、真っ先に頭に浮かんだのは、「信」という文字です。その後に、私の場合どうして「信」なのだろうと考えてみました。理由は三つあるように思われます。
 第一に、幼年期よりキリスト教の教えを受け、心の底あるいは自分の人格の基盤の部分に超越者への畏敬、信仰の念があることです。教会に所属するキリスト教徒ではありませんが、これまでの人生を振り返ってみますと、キリスト教の教えの影響の下で生きてきたことは否定できません。
 第二に、教師を職業として、定年退職まで勤めましたが、職業上の要請として、「信」は必須のキーワードだったことです。教師は児童生徒の信頼を得られる人間でなければならぬと、大まじめに考えてきました。もちろん、その点で完璧であることなど誰にもできないことですし、現実の我が身を顧みれば恥じ入るばかりです。それでも、そうあらねばならない、そうありたいと、思い続けたことは事実です。そして、そのためには、まず教師が児童生徒を信じることが前提だというのが、私の教育観でした。この子は今日はできないが明日はできるようになるだろうと信じること、私の目には見えなくとも、この子は成長しつつあるのだと信じること等々。これまた現実の自分を顧みれば、理想とはほど遠い自分でしたが、そのような願いだけは捨てずに来たつもりです。そういえば、授業で『論語』の「民信無くんば立たず」の章句を教えるときなどは、妙に力が入ったものです。
 三番目の理由は、現在の私の願いに関わります。私は現在生まれ育った町の片隅でカフェを経営しています。カフェを開業したのは、人の集う場所を作りたい、人と人がささやかでも触れ合って喜べる場所を提供したい、私もその輪の中に入っていたいという思いからです。かつて「学校」という枠の中でめざしたことを、今度は社会の中でめざしてみたいと思ったわけです。私なりの「信」への挑戦のつもりです。
阿部さんが経営されてるカフェ「麦ひとつぶ」
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麦ひとつぶ  

定休日:毎日曜日 その他臨時に休業することがあります。
営業時間:10:00〜18:00(18:00までにご入店ください)
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